ミクロモザイク作家 YUMIさんによるワークショップ レポート
こんにちは。スタッフのCHIHIROです。
今回は、先日 当店にて開催されたミクロモザイクのワークショップについてのレポートをお届けします!

◇ミクロモザイクとは?
発祥は『マイクロモザイク』という18世紀イタリア・ローマの伝統工芸です。
当時は、教会などに描かれる絵画の絵の具の劣化が激しかったため、その代わりになったのが、極小のガラス片を敷き詰めて描かれるマイクロモザイクでした。
バチカンの聖堂装飾からはじまり、やがてお土産として人気を博しブローチやペンダントなどのアクセサリーとしても広まりました。
ガラスを糸のように細く延ばして小片にし、ピンセットで一つずつ並べていくその手仕事はまさに根気と美意識の結晶。
光の角度によって色が移ろい、まるで小さな絵画のような奥行きを見せてくれます。
しかし、マイクロモザイク最盛期の高度な技術は継承がうまくいかず、残念ながら現代では再現できないそう…。
現在 使用している材料は、日本の伝統技法である「とんぼ玉」の技術を取り入れた日本独自の製法で生産されているそうです。
この『マイクロモザイク』の伝統を踏襲した日本の工芸を『ミクロモザイク』と呼ぶのだそうです。
◇作家紹介
講師を務めてくださったのは、作家の YUMI さんです。
ミクロモザイクとの出会いは、2019年にご友人が身につけていたミクロモザイクのブローチに心を奪われたこと。
もともとステンドグラスが好きだったYUMIさんは、ミクロモザイクのガラスが持つ光の表現や細かな技術に魅せられ、鑑賞のみにとどまらず、ご自分で作品を作るほどミクロモザイクに没頭したそうです。
2022年には、ミクロモザイク講師養成講座を修了し、その後バーナーワークを学びつつ個人的に作品をされていたそうです。
さらに2025年にワークショップ活動もスタートさせ、積極的にミクロモザイクの魅力を広めています。
特にYUMIさんが大切にしているモチーフは“バラ”。
「横浜はバラ園が有名だしなあ…」と思いながら、バラに惹かれた理由をお聞きしたら、”直感”だったそうです。
バラの花びらを敷き詰めていくのがとても楽しいそうで、さすがアーティスト…と感じました。
さらに材料である細かなガラスも、全てYUMIさんが一つ一つ丁寧に作っています。
一つひとつ手作業で作り上げられたガラスは、色合いに深みとやわらかさ、そしてどこか日本らしい色味にもなっています。

作業開始から約1時間。
ガラスを敷き詰め終わりました!
最初は、「細かくて難しそう…」というイメージがありましたが、YUMIさんが横で丁寧に教えてくださるので、終始楽しい気持ちで完成させることができました。

お持ち帰りの際は素敵な袋をいただきました。
まるでプレゼントのようです。
1週間ほどお部屋に飾りながら、土台の粘土を自然乾燥させます。
身につけてお出かけする日が待ちきれません!

次回のワークショップは 2026年1月17日(土) に開催予定です。
小さなガラスの中に広がる繊細で美しい世界を、ぜひ体験してみてください!
